Mac搭載ネットブックを半年使った感想。

WIRED VISION の以下の記事を読んで。

ほとんど同じ条件で同じ期間使用している身としては、いずれの意見も納得できる。最新の Mac 謹製ノートはあまり使ったことがないので比較はできないが、上記記事を踏まえて個人的な感想を書いてみる。用途は基本的にウェブ閲覧とテキスト入力などで、ハードなグラフック操作などはしていない。ざっくりいうと「充分使えるし、これからも使う」という結論。

1. トラックパッドの使用感

出荷時期によって仕様の差があるようだが、いずれにせよ上等なものでないことには同意できる。ただ自分はけっこう慣れてしまったので、たとえば画像処理ソフトでの操作なども含め日常的な用途には個人的に充分。ホームポジションに両手を置いてそのまま両手の親指のいずれかでトラックパッドを操作することができるし、パッドのタッチでクリック操作をしているので固いボタンは気にならない。また多少コツがあるが、使い始めてしばらく経ったころ、パッドの周縁部で軽くダブルタッチしつつスクロール方向に加圧する感じでスクロールも可能なことに気づいた。今は自宅で使うときもマウスは使っていない。

2. ソフト環境

初期設定以降、ハードウェアのドライバ等を含めてソフト的な問題は経験しておらず今のところ問題なし。日本語入力は AquaSKK を使っている。これは「ことえり」や ATOK より高速に入力できる上、変換エンジンの「頭の悪さ」を気にしなくてよいので精神衛生上非常によろしい。

唯一の致命的な欠点としては、ネットブックの解像度を考慮していないソフトはウィンドウの下が見切れてどうにもならないことがある。今のところは勘をたよりにキー入力で操作することで何とかしているが、こればかりは解像度を元の比率に戻さないと(つまり OSX86 インストール時の縦が圧縮された比率に戻す)使えない場合があるかも知れない。これは環境特有の問題というよりはネットブック一般の問題かと思うが。

ついでに書くと、ネットブックでのウェブ閲覧時には Firefox のアドオン Tree Style Tab が便利なので紹介。

タブを画面の横に並べることで、縦の解像度の問題をちょっとカバーできる。

3. つくりのチープさ

確かに筐体は非常にチープで好き嫌いはあると思う。ただ以前使っていた Mac 製ノートに比べれば重量は天と地ほどの差がある。

またBrian X. Chen が述べている「ネジがとまらない」ことと「電池が落ちてくる」問題だが、前者は単に分解・組み立て時にネジ山をバカにしてしまっただけではないかと思う。こちらでは再現していない。後者については、最近メモリを増設した際に開腹してみたところ電池の留金(といってもプラスチック)の片方が破損していたので、おそらく同じことが起こっていたのだろうと思う。電池が落ちてくることは無かったが、なんとなく「プラスチック用瞬間接着剤」で修理しておいた(余計な Tips だが、樹脂の種類のせいなのか普通の瞬間接着剤ではつかないので注意)。設計的に弱いところではあるようだ。

4. 電池のもち

自分のものは元から6セルで、今でもフル充電で数時間は持つ。用途で個人差があるだろうが、アダプタも軽いのであまり問題にはならない。

おまけ. サードパーティー製の電源アダプタ

とある移動先でそこら辺にあったノート用の電源アダプタをつないだところ、電源は入るが充電はできない感じで、どうやら汎用的なコネクタには完全には対応していないようだった。アダプタの予備がいることもあるかと思ったので調べてみると、どうやら ダイヤテック POWERLINK MINI Netbook/UMPC対応ACアダプター PLS19A/M が対応を謳っているので購入したところ、さすがに問題なく使えている。他のノートのアダプタは端子と電圧が合っていても使えないことがあるという点は注意した方がいいかも。